生ごみ処理と環境問題

生ごみリサイクル全国ネットワークを立上げられた福渡和子さん著の「生ごみは可燃ごみか」に日本が抱える潜在的な生ごみ処理の問題とその歴史が触れられています。

あまり知られていない事実: 世界の温室効果ガスの8%以上が生ごみを燃やすことから発生している。焼却ごみの30%以上が食品生ごみで、その殆どが日本は燃やしているだけという真実。減ってはいるものの日本の焼却設備の数が世界の大半を占めている。1990年代のデータですが世界の約3分の2の焼却設備が日本にあり(注:上記著書からの抜粋) 維持費だけで年間に2兆円を超えている。食品生ごみは重量比でその80%以上が水分ですので、それを燃やそうとすればどれだけCO2を出すかはだれでも分かることです。食品(有機物)はC原子が大半で、原子量は14g。CO2になれば44gと重量が一気に多くなります。(小学校で二酸化炭素が空気より重いことを習いますよね)。ニュース等で日本は焼却時に発生するガスの処理技術が世界一だと誇っている番組を聞いたことがありましたが、いったい2050年のカーボンゼロ社会に向け、何を言っているのか理解に苦しんでしまいました。

米国では生みの焼却プラントを近隣に作ること自体が非常識でした。一昨年前からは米国の13州で生ごみを埋立てすることさえも禁止されることになっています。温室効果ガスに極めて悪影響をもたらすメタンガスの発生要因となるためです。サンフランシスコやニューヨークではZERO WASTE(ごみなし)をスローガンに対策を進行中です。

翻って日本の生ごみ処理の業界はどうでしょうか。生ごみを多く排出されます企業様は、SDGsとは言う傍らで、外部業者に依頼し大半を焼却処理している。ほとんどの場合が、その処理コストを節約することが一番の理由で生ごみ処理機等を検討する。もちろん営利企業ですからそれは当たり前のことです。然しながら、問題視すべきは行政及び業者が、生ごみの種類に応じどの処理方法が最適化を示さず、きちんとした分かりやすい指針が企業様に伝わっていないことにあるように感じます。大半の方が環境に優しい処理方法として以下をご存知かと思います。

処理方法の例: コンポスト・堆肥化、メタン発酵サーマルリサイクル、生ごみ処理機(消滅型等)、減容機(粉砕・脱水)、リユース(家畜の餌)

では実際に各企業様がどれを採用すればよいか、明確な選定方法がネットで検索をする限りにおいて、全く見当たりません。食品の種類、場所、水質、その他の要因を考え、コストも踏まえて最適な方法の理解ができず結果とし間違った投資を行ってしまっている会社様もあるよう思えます。

参考)  生ごみは可燃ごみか(福渡和子氏著)